デグー飼育方法


飼育方法タイトル社交性

概要

集まるのが大好き 野生下でのデグーは、群れをなして生活しています。単体ではさほど強くない彼らが、それでもこれほど種として成功しているのは、その高いコミュニケーション能力にあると考えられています。デグーは様々な方法を用いて、互いにコミュニケーションをとっています。

 

視覚

デグーにとって、視覚でのコミュニケーションは非常に重要です。相手に見える形での明確なサインとして、これはコミュニケーションの中でも大きなウェイトを占めているという説もあります。

尻尾を振る

走ったり興奮しているときは、尻尾を高くあげます。尻尾で地面を叩いて合図することもあります。尻尾の先を小刻みに振っているときは、おそらく興奮状態です(これは喧嘩の最中によく見られます)。犬とは違い、デグーが尻尾を振ることは、必ずしも嬉しいからとか楽しいからではありません。嬉しくて尻尾を振ることもあるかもしれませんが、多くは緊張して、注意を払っている状態です。

気の合わないオスのデグー同士が遭遇したとき、尻尾を振ったり身体を小刻みに振るわせていたら、それは喧嘩の前兆かもしれません。全く異なる境遇のオスとメスが遭遇したときにオスが尻尾を振るのは、服従の行為である場合があります。オスのデグーは尻尾を振ることによって、性的に興奮していることを示していますが、彼女が彼のアプローチを受け入れてくれるまでの間は、おとなしくしていることが多いようです。

尻尾を持ち上げてお尻を見せる

驚いたとき、尻尾を持ち上げたり、相手にお尻を向けたりすることがあります。デグーは後ろ向きになることで攻撃を避けようとすることがあるため、これは服従のポーズにも見えます。二匹のオスのデグーや、オスとメスのデグー間で尻尾を持ち上げる行為が見られるとき、それは通常積極的な行動や、攻撃の前後に見られます。しばしば動物は尻尾を持ち上げている相手にのしかかりますが、これは相手を服従させようとする行動です。

毛を逆立てる

平常時、デグーの体毛は身体に対して寝ている状態です。しかし他の動物を攻撃しようとしているときや驚いたとき、喧嘩の最中などは、毛を逆立てることがあります。毛を少し高めに立たせることによって、相手に「もしかしたら自分より大きいかもしれない」と錯覚させ、攻撃を防げるかもしれないからです。

なお平常時でも、眠たいときは毛を膨らませて目を細めていることがあります。これはとても満足しているかのように見えます。

紙相撲のようなポーズ

デグーは通常穏やかで友好的ですが、優勢を確立するときや、テリトリーや食べ物、または家族を守るために、仲間同士で戦うときがあります。これはオスのデグー間によく見られますが、オスとメスの間でも起こります。二匹のデグーがお互いに向き合い、後ろ足で立ち上がり、トントン相撲のように前脚で相手を叩き合うことがあるでしょう。時には後ろ脚で突進してキックするため、尻尾でバランスを取ったり跳び上がったりするかもしれません。

めまぐるしく動くこと

ときどきデグーがジャンプや頭突き、くるくる走り回る、身体をねじるなどの行動を、目まぐるしく行っているのを見ることがあるでしょう。この行動は、若いデグーにおいては特に一般的であり、捕食者から逃れるために必要な練習動作だと言われています。この種の動きを繰り返すことによって、デグーが成長してテリトリーを要求するときや、他のデグー間で優劣を決定するときなどに、大人の動きや姿勢で行動することが可能となります。

研究者達はこの種の行動パターンが、他の個体の匂いを嗅いだ後にしばしば起こることから、匂いによって刺激を受けると考えています。若いデグーが、同じ母親から生まれた他の個体の匂いを嗅いで、そのあと首を振ったりピョンピョン跳ねたりするのを見ることは珍しくはありません。また、この行動のいくつかは仲間同士の喧嘩にも似ています。

驚いたときの行動

驚いたとき、可能であれば彼らはすぐに巣箱や隠れ場所に逃げ込むでしょう。ひどくビックリした時などは、その場で動かずに耳を倒して、平べったくなるかもしれません。これは、毛色を自然の環境色になじませ敵から発見されにくくする、野生下でのカモフラージュ行動です。

デグーは驚いたときでも、あまり攻撃的にはなりません。ですが興奮しているデグーは噛みつくことがありますので、少し時間をおいてから接した方が良いでしょう。

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音や発声

デグーは様々な声で鳴きます。研究者達はそれを測定し、録音し、持続時間や周波数によって細かく分類しました。以下では、飼育書やWebサイトに記述されている説明を参考にして、実際に我が家で鳴いているデグーの声も併せて解説していますが、声の種類はたくさんあるため、違う音を間違えて載せているものがあるかもしれません。デグーの鳴き声はあまりカタログ化されていないようで、誰かアドバイスをいただければ幸いです。

警報や警告音

野生下での大人のオスデグーは、しばしば見張り番として岩の上などにいます。彼らが何らかの危険を発見したときは、他のデグーに警告するために、鋭い警告音を発します。一秒間に3〜4回の鋭い鳴き声は、離れたところにいるデグーにも影響します。この音を聞いたデグーは、大急ぎで巣穴の安全な場所に逃げ込むでしょう。

同じ警告音は飼育下でも聞くことができます。ですが、飼育下では危険度もイマイチなのか、他のデグーはその場でじっと固まっているだけのことが多いようです。また、子供の警告音は大人に比べて少しゆっくり(かつ高音)ですが、もしかしたら警告音じゃないかもしれません。

●警戒しているらしい声2(大人)(26秒:150KB
●警戒しているらしい声3(子供)(29秒:168KB

小鳥のような声

デグーはお互いを毛繕いするときに、ニワトリが柔らかく鳴くようなコッコッという声で鳴いたり、小鳥のさえずりのような声を出します。大人のデグーが子供のデグーとお互いに毛繕いをしているとき、子供のデグーは少し高い声で短く鳴きます。

●毛繕いをしているときがこんな感じ?その1(40秒:322KB
●毛繕いをしているときがこんな感じ?その2(42秒:337KB
●毛繕い?その3(1分12秒:428KB

抗議して唸るような声

この音は通常、別の動物に攻撃する前に聞くことができ、しばしば歯をカチカチ鳴らす音を伴います。隅に追い込まれたり脅かされた場合には唸り声を上げるでしょう。お気に入りのおやつを与えた後、それを奪おうとしたときなどにも聞くことができるかもしれません。

歯をカチカチ鳴らすデグーは、驚いていたり動揺していたり、または怒っています。このような場合、彼らは毛を逆立てて相手を威嚇しているかもしれません。噛みつくか、ケンカを始めるかもしれないため、彼らが落ち着くまで手を差し伸べてはいけません。なお、赤ん坊のデグーが歯をカチカチ鳴らすのは、彼らが独りぼっちで見捨てられたと感じているときだと言われています。

抗議してキーキー鳴くような音は、時間的に短ければ警告音に聞こえるでしょう。抗議のためにキーキー鳴くことは、心地良くないときや傷つけられたとき、または他のデグーが彼を乱暴に毛繕いしたときなどです。普段はあまり聞く機会がないと思いますが、ひどく傷つけられたり痛がったりする場合に、さらに長くかん高い声で鳴くこともあります。

●やめてよ〜、という感じのとき(10秒:80KB
●喧嘩。いろいろな声が聞けます(35秒:282KB

不安なときに出す声

赤ん坊のデグーが巣の中で独りぼっちにされたり、見捨てられたと感じた場合、明らかに高い鳴き声で親を呼ぶでしょう。この、彼らが不安や心細さを両親に訴えかける音には、普通はすぐに反応があります。両親はすぐに巣に戻り、彼らの子供の無事をチェックします。もし赤ん坊のデグーが巣から出て迷子になっていたら、両親は赤ん坊デグーを口にくわえて巣まで戻るでしょう。

※下記の音は、私がかりんちゃんの声を録音して、直後に彼女にその音を聞かせたとき、彼女が困惑して(今自分が鳴いた音がどこからか聞こえてきたためかもしれません)鳴いていたものです。少し緊張しながら辺りを観察していたので、おそらく戸惑っていたものと思われます。

●戸惑い・1(16秒:136KB
●戸惑い・2(33秒:268KB

喉を鳴らすような音

赤ん坊のデグーは母親や、同じ母親から生まれた他の個体と対話するとき、しばしば喉を鳴らします。この音は沸騰したやかんがピーピー鳴っているような、わずかに認識できる笛のような音で、柔らかく水のはじけるような音にも聞こえるでしょう。大人のデグー同士もこのような音で会話します。この音や含み笑いのような音は、しばしばデグーの会話で聞くことができます。

ピーピー鳴くことや口笛を吹くような音

赤ん坊のデグーは、他の乳児や母親とくっつき合っているときに、高い声でピーピーと鳴いたり、笛のような音を発します。この音は眠っている同腹子を起こし、一緒に餌を食べるための信号だと考えられています。

交尾の後に鳴く声

交尾のあと、すぐにオスのデグーは大きく特徴的な声で、1〜3秒間隔で繰り返し鳴きます。この鳴き声は長時間に渡り、最初の交尾の後は5?6分続くかもしれません。この声は、同じエリアにいる他のオスデグーへ、ここから立ち退くよう警告しているかのように聞こえます。

その他

資料を調べても釈然としなかった声がいくつかあったので、ここで紹介します。「この音、ウチではこんなときに聞くよ」というのがありましたら教えてください。

●オスと同じケージ内にいるメスが、単独で鳴いていた声(13秒:108KB
●オスがケージに一匹のとき、別ケージの仲良し♂♀に対して発する声・1(34秒:272KB
●オスがケージに一匹のとき、別ケージの仲良し♂♀に対して発する声・2(17秒:141KB
●オスがケージに一匹のとき、別ケージの仲良し♂♀に対して発する声・3(48秒:385KB
●出産時の大人と子供の鳴き声・1(58秒:348KB
●出産時の大人と子供の鳴き声・2(26秒:156KB
●寝言(これはちょっと貴重な音源かも?)(26秒:368KB

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触覚や嗅覚

毛繕いをすること

デグーのコミュニケーションにおいて、最も重要な手段の一つが毛繕いです。二匹のデグーが初めて出会ったとき、そして攻撃的でなかった場合、彼らは通常、鼻と鼻をくっつけて挨拶を始めます。そこで拒絶されなければ、お互いと仲良くなるために匂いを嗅いだり、首やお尻、はては爪やヒゲまで丁寧に毛繕いをします。これは長いときには10〜15分くらいかかります。お互いを毛繕いすることで、彼らは穏和な関係を保っています。

群をなすこと

群をなすことは、デグーにとって大切なことです。群をなすことが大好きなデグーは、巣や穴で群がることにより、寒さをしのぎ同じ香りを共有します。さらに、危険に対する警戒心までも共有します。彼らが群れているとき、同じ方向を向いていることはあまりなく、通常は別々の方向を向いています。これは、捕食者をすぐに誰かが確認できるシステムだと考えられています。群をなすことは、野生下において生き延びるために不可欠なことです。

くっつくのが好き またデグーにとって、すり寄る相手がいないのは実に寂しいことです。二匹以上のデグーを飼っていて、彼らが休んでいるときの様子を静かに観察すれば、たとえその巣箱がどれほど広くともデグーはできる限りくっついているでしょう。

あなたはデグーが、しばしばもう一匹のあごの下に頭を突っ込むのを見るかもしれません。このボディ・コンタクトは、何人かの研究者によって、嗅覚の情報と個人識別の交換として役立つ、と考えられています。それはまた、単に寄り添える相手がいると言うだけで安心感と心地よさを得られるから、ということでもあるかもしれません。

砂浴びをすること

砂浴びは、単に毛皮をきれいに保つだけではありません。彼らは共通の砂場でオシッコをし、そこでグルグル回転することによって同じ匂いをまとい、同じ居住地に住んでいるということを匂いで証明しています。オシッコには、デグーがコミュニケーションとして使用する何種類かの物質が含まれています。それにより、デグーは他の個体について様々なことが解ります。メスのデグーは、発情期であることを示すためにもオシッコを利用します。

野生下において、デグーが他のテリトリーを侵略しようと企んでいるとき、彼はまずそのコミュニティの砂浴び場でグルグル回転し、匂いをまといます。研究者たちは、この振る舞いを「嗅覚の偽装(なりすまし)」であると考えています。侵略デグーは、その匂いをまとうことにより「よそ者」だとは気づかれずに、新しい場所を好きなだけ調査することができます。

オシッコで匂いをつけること

オシッコはデグー間のコミュニケーション方法として、広範囲に渡って使用されます。デグーはテリトリーに印を付けるため、エリアの中で数滴のオシッコをします。オスのデグーは、メスよりも頻繁に匂い付けをするでしょう。求愛行為中のオスデグーは、オシッコを用いて特別な行動をとります(詳細は繁殖のページを参照)。

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【このページの更新履歴】
公開:2003年4月25日
最終更新日:2007年12月13日

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